すべての JavaStation、 sparc64 ワークステーションおよびサーバーは、 ネットワークインターフェースからブートすることが可能です。ネットワークブートストラップの手順は、 適切な OpenFirmware コマンドを入力すれば、始めることができます。 JavaStation-1 システムの一部には OpenFirmware がないため、 OpenBoot sparc 向けの Diskless NetBSD HOW-TO の説明に従ってください。
イーサネットハードウェアアドレスを調べる
マシンの電源を入れると MAC アドレスが表示されます。このとき、 イーサネットアドレスが ff:ff:ff:ff:ff:ff であると表示された場合は、 NVRAM バッテリーが切れています。 Sun NVRAM/Hostid FAQ を参照してください。動作する NVRAM がないとネットブートはできません。
RARP を使った IP アドレスの取得
ネットワーク経由でブートするように PROM コマンドを入力したら、 ワークステーションは最初に、Reverse ARP (あるいは RARP) プロトコルを使い IP アドレスを取得しようとします。したがって、 ワークステーションと同じネットワークブロードキャストドメイン内のどこかでRARP サーバーを起動させる必要があります。電源を投入 した時、あるいはリセットした時に、マシンのイーサネットアドレス(RARP サーバーの設定に必要です)がバナーに表示されるはずです。
時々、rarpdサーバーの arp エントリーが間違っている事があります。 もし、このような現象が発生したら、以下のコマンドを実行する必要があります (rarpdサーバー上で):
# arp -s client.test.net CC:CC:CC:CC:CC:CC temp
注: もし、クライアントが rarpd サーバーを見つけることができなかったら、 クライアントは気長に待ち続け、エラーメッセージはまったく表示されません (rarpd ページに書かれています)。
ブートローダーのダウンロード
RARP フェーズが成功したら、ワークステーションの firmware は、TFTP プロトコルを使い、 プログラムをダウンロードします。 これは、最初の RARP リクエストで返されたサーバーへの TFTP コネクションを設定し、 マシンの IP アドレスを元にした名前のファイルを要求することによりおこなわれます。
netboot するマシンは、tftp を使い、以下の名前のファイルを要求します:
$ bc obase=16 192 C0 168 A8 1 1 10 A quitよって、 192.168.1.10 という IP アドレスが割り振られたマシンは、 `C0A8010A' を TFTP で要求します。
sparc64 システムでは、このファイルを NetBSD/sparc64 配布物に含まれる installation/netboot/ofwboot.net へのシンボリックシンクにしてください。 OpenFirmware ベースの JavaStation システムでは、このファイルは NetBSD/sparc 配布物に含まれる installation/netboot/bootjs.net へのリンクにしてください。もちろん、このブートローダーは、 TFTP デーモンが見つけられる場所に置かなければなりません (多くの TFTP デーモンは chroot 環境で実行されていることに注意)
Open Firmware では、 `boot' コマンドの、 ブートデバイスを指定する一般的な文法を使います。デフォルトでは、 JavaStation は自動的にネットワーク経由でブートしようとします。
`boot net netbsd-GENERIC_SUN4U.gz -a'
`boot /pci@1f,4000/network@1,1';
は
Ultra 30 のオンボードネットワークインターフェースを選択します。
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