NetBSD/hp700: よくある質問
- シリアルコンソールを使う
- 電源投入時の設定 (ブートデバイス、コンソールなど) の方法は
- システムはどのデバイスからブートしようとするのか (また、そのデバイスを変える方法は)
- HP-UX 互換機能
- NetBSD/hp700 の歴史
- 他の情報源
シリアルコンソールを使う (トップ)
ほとんどの機種では、Boot ROM を設定して、ローカル接続されたキーボードとフレームバッファーのかわりに シリアルコンソールを使うようにすることができます。シリアルコンソールは 9600 bps, 8 N 1 で、ポート "A" または "1" で使うのがふつうです。この手順は機種によりさまざまですが、 少なくとも、Boot ROM を設定するために最初にキーボードとモニターを接続することは必要でしょう。 手順は以下で説明します。
キーボードやモニターを接続せずにシリアルコンソールを使うようにできる技巧もあります。 取り外し可能なフレームバッファーを持つ機種 (720, 730, 735, 755) では、 SGC フレームバッファーを外すだけで、システムがデフォルトでシリアルコンソールを使うようになります。 また、キーボードを外した状態で電源を入れ、その間、マシン脇にある TOC (Transfer of Control) ボタンを 10 秒押し続けると、強制的にシリアルコンソールを使わせられるようです。 後者は、古い機種 (715 や 735) には通用しません。712 ワークステーションについては、 専用の説明があるのでそちらを参照してください。
Thomas Marteau, The Puffin Group, Deb Richardson による http://tldp.org/HOWTO/PA-RISC-Linux-Boot-HOWTO/index.html によれば、
- PA-RISC マシンの電源を入れる。 キーボードとマウスは接続しておく。
- ブートする過程で、以下のメッセージが表示される。
Searching for Potential Boot Devices. To terminate search, press and hold the ESCAPE key.
このメッセージが出たところで、Esc キーを押し、 オプションメニューが出るまで押し続ける。 - デフォルトでは、
BOOT_ADMIN
コンソールに入る 715 の一部では、以下のようなオプションメニューになる。b) Boot from specified device s) Search for bootable devices a) Enter Boot Administration mode x) Exit and continue boot sequence ?) Help Select from menu:
ここではa) Enter Boot Administration mode
を選ぶ。するとBOOT_ADMIN>
プロンプトに入る。これ以外の機種ではBOOT_ADMIN
モードに入っている。これで、どの機種でもBOOT_ADMIN
コンソールに入ったことになる。 - シリアルコンソールモードに切り替えるには、
BOOT_ADMIN
コマンドプロンプトで以下のコマンドを打つ。path console rs232_a.9600.8.none
- 電源を切り、また電源を入れる。上述の 3 のオプションメニューに入るために、 ESC キーを押すよう準備しておく。
以上の全手順を 735/99 で採取したものが、 これです。
電源投入時の設定 (ブートデバイス、コンソールなど) の方法は (トップ)
700 シリーズのワークステーションはすべて、Boot Administration コマンドラインユーティリティーを持っており、これを使ってさまざまな設定をおこなうことができます。 たとえば、システムが自動的に OS をブートするかどうか、どのデバイスからブートするか、 イーサネット MAC アドレスの設定、シリアルコンソールの設定、 そしておそらく低レベルのハードウェアアクセスもできるでしょう。
BOOT_ADMIN
に入るには、OS をブートしようとする前に
ESCAPE
キーを押す必要があります。700 シリーズのマシンは、
電源を投入後、ESCAPE
キーを押すところ (短時間)
になるまでに時間がかかるものが多いので、注意してください。電源ボタンを押してから、
画面に何か表示されるまでに 1 分以上かかることもあります。
Selecting a system to boot
と
Searching for Potential Boot Devices
を抜けたら、
BOOT_ADMIN
に入るために "a
" キーを押す必要があります。
BOOT_ADMIN
に入ったら、 HELP
コマンドでオンラインヘルプを使ってください。
お楽しみください (735/99 上で BOOT_ADMIN
オプションをいくつか使った
実例の記録を、あわせてご覧ください) 。
システムはどのデバイスからブートしようとするのか (また、そのデバイスを変える方法は) (トップ)
BOOT_ADMIN
環境で
AUTOSELECT
と PATH
コマンドを使ってください。
HP-UX 互換機能 (トップ)
いつの日か、 NetBSD/hp700 は HP-UX のプログラムとのバイナリー互換機能を持つようになるでしょうが、 そのための作業はまだ行なわれていません。
NetBSD/hp700 の歴史 (トップ)
NetBSD の hp700 ポートは 2001 年 10 月に Matt Fredette が始めました。 これは Michael Shalayeff による OpenBSD/hppa のソースをもとにして始まったもので、多くの作業がおこなわれた結果、 2002 年 3 月にはマルチユーザーでブートできるようになりました。 Matt はこの時から、 NetBSD のソースツリーへの統合を始めました。
他の情報源 (トップ)
- OpenBSD/hppa
- PA-RISC Linux Development Project
- The Cypher HP PA-RISC Project のページ (hp700 マシンに関する良質な情報)
- Utah PA-RISC Mach/Lites/4.4 (もはや過去のもの)
- MkLinux for HP PA-RISC (もはや過去のもの)
- HPBSD: ユタ大学による HP9000 シリーズのマシンへの 4.3bsd の移植 (もはや過去のもの)
- HP Workstation Documentation Archive (700 シリーズのマシン用のマニュアル)
- NetBSD/hp700 のネットブート
- NetBSD 全般のドキュメンテーション - NetBSD/hp700 に限らない質問
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