NetBSD/sparc64 ポートは、 NetBSD 1.2 リリース のあたりから、 NetBSD-current のソースを使って始まりました。 NetBSD/sparc をもとにして、 Eduardo Horvath が、必要なものすべてを修正・追加あるいは書き直しました。 NetBSD 1.5 で NetBSD/sparc64 が最初に公式リリースされました。
NetBSD/sparc64 の初のバイナリーとソースのスナップショットは 1999 年 1 月 15 日に公開されました。これは Ultra1 ファミリーの ワークステーションのみをサポートしており、 Ultra2 ファミリーを 部分的にサポートしていました。 Sbus SCSI カードはサポートされていましたが、 Ultra2 のオンボード SCSI や Ethernet はサポートされていませんでした。
2000 年初頭に、 Paul Kranenburg が、 Ultra2 用のオンボードイーサネットである Happy Meal Ethernet のサポートをコミットしました。
2000 年中ごろ、 Matthew Green は Eduardo Horvath からの強力な支援を受け、 UltraSPARC IIi ベースで PCI ベースのシステム (Ultra5、 Ultra10、 AXi など) のサポートをコミットしました。一部のオンボードデバイス (シリアル、キーボード、 マウス) は最近になるまでサポートされていませんでした。その直後に、 Paul Kranenburg がハイエンド UltraSPARC PCI ベースのシステムのサポートのために必要な決定的なコミットをしましたが、 これは Enterprise 250 システムでテストされただけです。それから数か月の間、 多くのより重大なバグが見つかり修正されました。
2000 年 10 月、 Eduardo Horvath が Sbus イーサネットの積年の問題を解決し、 Ultra1 と Ultra2 クラスのシステムでイーサネットが使い物になるように なりました。
2001 年には、 SPARC ポートとのさらなるコード共有に加えて、 SunBlade 100 や多くの (小型) UltraSPARC サーバーマシンを含む、多くの新しいデバイスと システムのサポートが行われました。
ソースツリー内 toolchain への移行と、様々な部分の細かな改良によって、 sparc64 ポートは NetBSD 1.6 release では完全に成長したポートとなりました。
2005 年に、 sparc64 ポートは汎用の wscons コンソールの枠組みへ移行しました。 Michael Lorenz が、 John Heasley と Martin Husemann の支援を受け、 ほとんどの作業をおこないました。 XFree86 の X サーバーがデフォルトの X サーバーとして加わり、 Xsun を置き換えました。これにより、 ほとんどの通常のハードウェア構成に、高速なコンソールや X が対応するようになり、 sparc64 ポートはついにデスクトップとして実用的なものになりました。
現在実現していない主な機能は、マルチプロセッサーと、 UltraSPARC III (およびさらに新しいプロセッサー) のサポートです。
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