Booterのメニューから[Select Options]->[Booting...]を選んでください。シングルユーザーモードの場合、"Single user mode"のチェックボックスをチェックしてください。マルチユーザーモードならチェックを外します。
adduser
がないのですか?どうすれば新ユーザーを登録できますか?手動でユーザーを追加するには以下の手順を踏んでください[訳註:rootとしてログインするかrootにsuしてから行います。といっても新しくシステムをインストールした直後ではroot以外にログインできるユーザーはありませんが]。より完全な記述はadduser(8)
のマニュアルページを参照してください:
vipw
で編集します:
# vipw
vipw
を終了します。/etc/groups
に新ユーザーのエントリーを追加します。
# passwd [username]
しかし、多数のユーザーを一度に追加する場合、または単純にスクリプトにやらせたい場合は、Hubert Feyrer (Hubert.Feyrer@rz.uni-regensburg.de)のスクリプトが役に立つかも知れません:
ftp://ftp.uni-regensburg.de:/pub/NetBSD-Amiga/contrib/adduser-1.2.tar.gz
または
ftp://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD-Amiga/contrib/adduser-1.2.tar.gz
[訳註:ftp.NetBSD.orgのホストが交代したため、後者のURLは現在では存在しません]このスクリプトはperlで書かれており、少しカスタム化が必要かも知れません。
もうひとつの解決策として:
ftp://ftp.quick.com.au/pub/unix/adduser.sh
をSimon J. Gerraty (sjg@zen.void.oz.au)が薦めています。彼はこう書きました:
このスクリプトはNetBSD、SunOS、Solaris、HP-UXそしてたぶんその他のシステムで動作します。
vipwを使用しているのでファイルロッキングなどは問題にならず、また、もし適切なプロトタイプディレクトリーがあれば、ユーザーのホームディレクトリーにデフォルトの初期化ファイルをコピーします。
プロンプトを出させて対話的にユーザーID、本名を入力することも、コマンドラインですべて与えることもできます。
これらのスクリプトのうちどれもNetBSDの「公式」なものでないことに注意してください。したがって期待通りに動作しないこともあり得ます。adduser(8)
マニュアルページがやはり「公式」の回答ということになります。
コントロール-Dかexit
コマンドでシングルユーザーシェルを抜けてください。
このコマンドを使います:mount -u /
。まず間違いなくシングルユーザーモードでブートしたのでしょう。シングルユーザーモードでは、ルートファイルシステムのみが読み出し専用でマウントされます。このため、マルチユーザーモードを立ち上げる前に、安全にfsck
を実行することができるのです。/etc/fstab
に指定されているすべてのファイルシステムを一度にマウントするには、mount -a
を使います。
しかし、一番良いのはシングルユーザーシェルを終了してシステムをマルチユーザーモードで立ち上げることです。これによって/etc/fstab
に指定されたファイルシステムが、指定のモードでマウントされます。
fsck
を実行しても安全でしょうか?fsck
は、マウントされていないか、読み出し専用モードでマウントされているファイルシステムにだけ実行します。読み書きモードでマウントされているファイルシステムにfsck
をかけるのは危険で、ファイルシステム破壊の原因ともなり得ます。システムをシングルユーザーモードで起動すると、ルートファイルシステムだけが読み出し専用モードでマウントされます。ここで、
fsck -p
を実行することで、マルチユーザーモードを立ち上げる前にすべてのファイルシステムを検査することができます。もしファイルシステムがそれ以前の「クリーン」とマークされているが、それでもファイルシステムの検査を行う場合は、fsck
に-f
オプションをつけて実行します。
もし、fsck
を実行してファイルシステムに何か変更をした(書き込みを行った)場合、次のコマンドを実行してマシンを直ちにリブートするのがよいでしょう:
reboot -n
このコマンドはディスクをsyncすることなくマシンをリブートします。[訳註:fsck
はカーネル内のファイルシステムソフトウェアのトラックバッファを介さずにディスクにアクセスするので、読み書き両用でマウントされたファイルシステムに対してfsck
を実行してファイルシステムを修正すると、トラックバッファ上のファイルシステムイメージと実際のディスク上のファイルシステムとの間で整合性が崩れることがあります。その時ディスクをsyncしてしまうとファイルシステムが破壊される恐れがあるため、syncせずにリブートした方がよいのです。ただし、マウントされたファイルシステムがすべて読み出し専用モードの場合には、syncすべきデータも存在しないのでreboot
コマンドに-n
オプションをつけなくても問題ありません]
このコマンドを実行してください[訳註:マルチユーザーモードの場合。シングルユーザーではhalt
コマンドを使用します]:
shutdown -h now
このコマンドは、その時々によっていくつかの機種で動いたり動かなくなったりするNetBSDのコマンドのひとつです。時々シャットダウン手順を終了する前にハングしたりします。リブートしてMac OSでシャットダウンするのは常に動きます。
もしリブートもうまく働かないようなら、shutdown
コマンドを使ってシングルユーザーモードに入り、sync
コマンドによってディスクをsyncし、最後にマシンの電源を手動で切ります。これでファイルシステムに対するダメージを防ぐことができます。
shutdown -r now
か
reboot
のどちらかのコマンドを使用します。
ここで注意ですが、このコマンドもいくつかの機種で動いたり動かなくなったりするコマンドのようです。よく見られる症状は、リブートしそうになるものの、実際にリスタートする前にハングしてしまう、というものです。時には、必要のないデバイスドライバーすべてを削除してコンパイルしたカスタムカーネルによって症状が収まることもあります。
マシンにパワーサイクルをかけることとそれによって生じることのあるファイルシステムダメージを防ぐ最後の手段としては、shutdown
コマンドを使ってシングルユーザーモードに入り、sync
コマンドでディスクをsyncし、そしてプログラマスイッチまたはThree-finger SaluteでMacをリスタートしてください。
次の 正確な時刻をセットする項を参照してください。
以下は、MacBSDで正しい時刻とタイムゾーンをセットするための手順を簡単にまとめたものです:
rm /etc/localtime
)/usr/share/zoneinfo/*
から
/etc/localtime
へと張ります
(ln -s /usr/share/zoneinfo/yourtimezone /etc/localtime
)カーネルコンフィギュレーションファイル中でのタイムゾーン指定(options DST
およびoptions TIMEZONE
による)は現在使われていません。正しい/usr/share/zoneinfo/
から/etc/localtime
へのシンボリックリンクと正しくセットされた時計(および新しいバージョンの「日付と時計」コントロールパネルのタイムゾーン情報)そして「世界地図」コントロールパネル、Booterに設定された適切なGMTバイアスの値、これらの組合せによってタイムゾーンは適切に処理されます。もし/usr
がルートと独立したファイルシステムである場合、シンボリックリンクを張るかわりにzoneinfoファイルを/etc/localtime
へコピーした方がよいと思うかも知れません。これによって/usr
がマウントされていなくてもローカルタイムゾーン情報が有効になります。
BooterでGMTバイアスを設定する代わりにオフセットをコンパイル時にカーネルに組み込むこともできます:
options RTC_OFFSET=###
デフォルトのタイムゾーンはおそらくEST(アメリカ東部時間)かPST(アメリカ太平洋時間)でしょうから、最初は次のような警告に出くわすかも知れません:
Warning: Battery clock earlier than filesystem date
これはファイルシステムのタイムスタンプにローカルタイムが追いつけば出なくなります。
以下の人々がこの問題について助けてくれました:
/kern
ディレクトリーは何に使われているのですか?これはkernfsファイルシステムをマウントするために使用されています。詳しくはman mount_kernfs
を参照してください。
/proc
ディレクトリーは何に使われているのですか?これはprocfsファイルシステムをマウントするのに使われています。The Design and Implementation of the 4.3BSD UNIX Operating System、Leffler、McKusick他、104-5ページ、436を参照してください。また、man mount_procfs
も参照してください。
finger
によって表示される私に関する情報を変更するにはどうすれば良いですか?chfn
コマンドを使ってください。またはvipw
を使って/etc/master.passwd
を編集することでも変更できます。[訳註:後者の方法ではどのユーザーに関する情報でも編集可能ですが、rootの権限が必要です]
NetBSDは設定ファイルをまったく編集せずにインストール後そのままの状態でも結構使えますが、以下のファイルを設定すると役に立ちます:
/etc/rc.conf
- このファイルの内容で、マルチユーザーブートでどのデーモンが起動するかなどを設定します。最低でもrc_configured
変数だけは"YES"
に書き換えておいた方がよいでしょう/etc/passwd
- ログインエントリーを設定します(vipw
を使います)/etc/group
- あなた自身をグループwheelに入れるのを忘れないように/etc/myname
- ホストのFQDN(fully-qualified domain name)/etc/motd
- 今日のメッセージ(Message Of The Day)—ユーザーがログインすると表示されます/etc/hosts
- namedを設定したくない、またはどう設定するか知らない場合にホスト名とIPアドレスの単純なマッピングを行うファイルです/etc/resolv.conf
- DNSリゾルバの設定ファイルです。ホスト名ルックアップが可能になります/etc/hostname.xxx
- ここでxxxはネットワークインターフェース名です(あれば)。このファイルのフォーマットは/etc/netstart
ファイルに記述されており、ネットワークインターフェースを設定するための古いやり方です/etc/ifconfig.xxx
- これがネットワークインターフェースを設定するための新しいやり方。ifconfig
コマンドに与える引数の書式ほとんどそのままでパラメーターを与えます/usr/share/skel/*
- 初期化ファイルのテンプレート一般に、設定しなければならないファイルについては、マニュアルページのセクション5にマニュアルがあります。rc.conf
(5)マニュアルページはとくに有用だと思います。
上の情報のかなりを提供してくれたBrian Gaeke (brg@dgate.org)に感謝します。
メタFAQの 推薦図書の項を参照してください。
また、 *BSD FAQもNetBSDシステム管理に有用なたくさんの情報が掲載されています。
[訳註: 日本語訳があります]
GENERICカーネルを使っていますか?もしそうならそれが原因です。NetBSD 1.2E以前のGENERICカーネルはコンフィギュレーションファイルのNFSSERVER
オプションつきでコンパイルされていないのです。自分でNFSSERVER
オプションつきカーネルを構築することもできます(カーネルコンフィギュレーションファイルの詳細についてはman 8 config
か、
カーネル構築HOWTOを参照してください)が、最近のcurrent GENERICカーネルを入手することもできます。
いくつかあります。例えば:
fsck
でチェック/修復するため/etc
にある、システムの設定ファイルが壊れたとき編集して修復するため上の回答を寄せてくれた中田健(kenn@macbsd.com)に感謝します。
/etc/motd
のメッセージを変えたいのですが、変えてもしばらく経つと内容が元に戻ってしまいますヘッダー(1行目のカーネル情報)以降を変える必要があります。もしこのヘッダーを削除してしまうと、次のブート時に/etc/rc.local
の中でファイルの内容を元に戻すようになっているのです。
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