HOWTOができるのを待っているのでこのセクションはちょっと閑散としていますが…。
この点については、いくつかの情報源があります。もし既にMac OSでネットワークを使用しているなら、MacTCPやOpenTransportの設定をNetBSDの設定に取り入れるための、次のHOWTOページを見てみると良いでしょう: http://www.macbsd.com/macbsd/howto/
もしNetBSDネットワーキングについての、とても詳しい解説が欲しい場合は、次のURLでBeginner's Guide to TCP/IP Networking and Networking FAQ for NetBSD/amigaを見てみると良いでしょう: http://www.feyrer.de/NetBSD/NWF/nwf_toc.html
この情報を寄せてくれたHenry B. Hotz (h.b.hotz@jpl.nasa.gov)に感謝します。
cuを使ってSLIP接続しようとしていますが、毎回エラーメッセージとともに接続が切られてしまいますcuを動かす際に問題がある場合は、dip
を使ってPPPやSLIP接続を行うことができます。
dipプログラムは NetBSD パッケージ
コレクション に含まれています。以下を参照してください:
ftp://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD/packages/pkgsrc/net/dip/README.html
PPP接続のための設定方法については、 PPPの項を参照してください。
ひとつの方法はchat(1)とpppd(8)のマニュアルページを読んで1から自分で設定することですが、最も簡単なのはBill Studenmund (wrstuden@loki.stanford.edu)がまとめたPPPキットを元にすることです:
ftp://ftp.macbsd.com/private/wrstuden/ppp.setup.tgz
このキットはサブディレクトリー/privateの下にありますから、cdコマンドでディレクトリーを変えるときは、直接/private/wrstudenに移動する必要があります[訳註:ですから、Fetch等GUIなftpクライアントを使う場合は、接続する前に初期ディレクトリーとして/private/wrstudenを指定してください]。そうしないと/privateディレクトリーのパーミッションの関係でうまくいかないでしょう。
このキットには、設定法と使用法の説明がついています。解凍するときは/etcディレクトリーにファイルを展開してください。そうしなかった場合は、内容をそこへ移動してから使ってください。モデムの初期化文字列はモデムに合わせて変える必要があるとBillは忠告しています。
Paul Goyette (paul@pgoyette.bdt.com)は、 デマンドダイヤル機能を持つ新しいPPPキットを作りました。詳しくは次の項を参照してください。
1.2のリリースからNetBSDのpppdはデマンドダイヤル機能に対応しています。この機能を設定するには、pppd(8)のマニュアルページを読んでこのオプションについて勉強するか、またはPaul Goyette (paul@pgoyette.bdt.com)による新しくダイヤル=オン=デマンドに対応したPPPキットを使うこともできます:
ftp://ftp.macbsd.com/private/pgoyette/pppd/ppp-dod.tgz
このキットはサブディレクトリー/privateの下にありますから、cdコマンドでディレクトリーを変えるときは、直接/private/pgoyetteに移動する必要があります[訳註:ですから、Fetch等GUIなftpクライアントを使う場合は、接続する前に初期ディレクトリーとして/private/pgoyetteを指定してください]。そうしないと/privateディレクトリーのパーミッションの関係でうまくいかないでしょう。
このキットは、必要なすべてのファイルとPPP接続を行うためのHOWTOを含んでいます。
注意して欲しいのは、デマンドダイヤルを行うには、ISPはあなたのコンピューターに静的IPアドレスを与える必要があることです。[訳註:これは現在(たぶん1.3で)改良されていまして、相手(ルーター)のIPアドレスがわかっていれば十分です。ですから、同じ電話番号でも接続するたびにピアのアドレスが変わるようなISPでは使いにくいでしょう]
chatかpppdでPAPを使用するにはどうすればいいですか?Bill Studenmund (wrstuden@loki.stanford.edu)からの回答:
chatはPAPとは全く無関係です。pppdはPAPを使えますが、特別なスクリプトは必要ありません。
PAPを動かすにはpppd(8)のマニュアルページを参照してください。
基本的なアイディアは、/etc/ppp/pap-secretsというファイルを作ることで、それには認証のための情報が入っています。各行には、サーバーとクライアントフィールド(誰が誰を認証するか)、そして秘密鍵が格納されます。
PAPを使うことで何か変える必要がある部分があるとすれば、chatスクリプトが、PAP認証の始まる直前に終了する必要があることです(PAP認証はchatではなくpppdが行うので)。そして、オプションでPAPを禁止しないようにします。デフォルトでは(接続相手から)要求があればpppdは認証を許可しますから、接続先がPAP認証を要求すればそれに応えます。
ppp.setupスクリプトの変更点についての提案です。私はPAPを使用していないので、もし私が変なことをいった時にはメーリングリストの皆さんが修正してくれるのを期待します。:-)
1)chatスクリプトの"CONNECT"以下の部分をすべて削除します。一旦CONNECTという文字列が返されればそこでchatの仕事は終りです。行の終りには""を残します。
したがって、ログインIDやパスワード情報はchatスクリプトからなくなります。/etc/ppp/ppp-loginはそのままで構いません。chatスクリプトを変えたからといって邪魔になることはないからです。
2) /etc/ppp/pap-secretsファイルを作り、その中に:
* * <あなたのパスワード>
のようにパスワードを書きます。
3) /etc/ppp/optionsに1行加えます:
user <あなたのユーザー名>
これですべてうまくいくはずです。
Bill Studenmund (wrstuden@loki.stanford.edu)による回答:
もし既に動作するPPPセットアップがあるなら、それをほとんどそのまま動的IPアドレスでも使えます。唯一変えなければいけないのは、pppdへのオプションでIPアドレスを指定しないようにすることで、その場合接続先がIPアドレスを教えてくれます。IPアドレス交渉を行わないようなオプションを指定する、とかつまらない間違いがなければ大丈夫です。
PPPは動的アドレスでうまく動きます。あ、ダイヤルアップ接続用にはpppdの"defaultroute"オプションを指定するのを忘れないようにしてください。接続した時にデフォルトルートが設定され、切断するとデフォルトルートはなくなります。次に接続したときにはまた自動的に正しいデフォルトルートが設定されます。
要点を繰り返せば、PPPのchatスクリプトは、pppdが引き継げるところまで接続が進んだ時点で終了します。もしログイン名とパスワードを送るログイン認証を使っている場合はそれもchatが行います。PAPやCHAPの場合には認証が始まる前にchatは終了し、認証はpppdに任せます。
Billの PPPキットは動的アドレスでもちゃんと動作するはずです。ただ、デマンドダイヤルでは静的IPアドレスが必要なので注意してください。[訳註: 1.3以降では、PPPリンクのリモートアドレスが静的にわかっていれば十分です。ローカルアドレスが毎回変わる(=動的IPアドレス割り当て)でも問題ありません]
あります。オライリーの『Linux Network Administrator's Guide』にはPPPの設定に関する章があり、ウェブで閲覧可能です:
http://www.ora.com/catalog/linag/excerpt/ch08-01.htm
NetBSD向けに書かれたものではありませんが、多くの部分が適用可能でPAP/CHAP認証に関するセクションは特に役に立ちます。
マーク・アンドレイス(mark@ratbert.aisol.net)のページにもPPPをどのように設定したか書かれており、これも見るといいかも知れません:
http://www2.giganet.net/~mark/NetBSD/ppp.html
これはネットワークインターフェース初期化ファイルのフォーマットとファイル名規約が変更されたからです。以前のhostname.xxNに代わって、ifconfig.xxNというファイル名が使用されるようになりました。ここでxxは、ネットワークハードウェアによってae、snまたはmcのうちどれかで、Nはインターフェース番号です(複数のネットワークインターフェースがあるのでなければ通常は0です)。新ファイルの内容は単純に、手動でifconfigコマンドを実行する場合の引数です。次のURLのネットワークHOWTOを参照してください:
http://www.macbsd.com/macbsd/howto/networking/
NetatalkのユーザーランドユーティリティーはNetBSDにはまだ統合されていません(1.4リリースでは統合されると思われますが)。NetBSD用にパッチが当たったnetatalkユーザーランドユーティリティーは以下のURLから入手できます:
ftp://ftp.macbsd.com/pub/NetBSD/contrib/netatalk/ および ftp://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD/misc/netatalk/
次のnetatalkのリリースではNetBSDに特有なパッチ等も含むでしょう。
いいえ、LocalTalk対応はまだです。しかしBill Studenmund (wrstuden@loki.stanford.edu)が時間のあるときに作業をしています。
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