Matt Thomas が the NetBSD Foundation に MVME177
を寄付してくれたおかげで、 Steve Woodford が NetBSD/mvme68k -current
で m68060 ベースのこのボードのサポートを完成させることができました。
これに伴い、 Steve は、 2001-08-07 時点の -current のソースに基づく新しい
NetBSD/mvme68k スナップショットを提供しています。このスナップショットは ftp
サーバーの NetBSD/mvme68k
スナップショット
置き場にあります。
前回の -current スナップショットにくらべ、 NetBSD/mvme68k
カーネルには多くの重要な変更が加わっています:
- MI evcnt(9) インターフェースが割り込み統計の記録に使われるようになりました。
- 標準のネットブートプログラムが、 rarp/bootparams に加えて DHCP
にも対応しました。
- 「シミュレートされた」ソフトウェア割り込みが、「ハードウェアに支援された」
ソフトウェア割り込みに置き換えられました。これにより、例外ハンドラーからの
exit のオーバーヘッドが減少しました。
- 信頼性改善のため、 pmap に多数手が加えられました。
- MVME167/MVME177 (オプションで MVME162/MVME172 も) 上の ECC DRAM
コントローラーが完全に有効になりました。カーネルは、
コントローラーによるエラー報告すべてを検出し、記録するようになります。
そうするためには、カーネルコンフィグファイルを変更して、 memc(4)
ドライバーが pcctwo0 ではなく mainbus0 にアタッチするようにする必要があります。
なお、 memc(4) ドライバーは、いくつかのボードに存在する MEMC040
パリティーチェックメモリーコントローラーには未対応です。
- そして、もちろん、完全な MVME177 のサポート。
何か問題があった場合は、通常の場合と同様に、 send-pr(1) や port-mvme68k
メーリングリストで問題を報告してください。