kterm は X で動作する端末エミュレータです。 日本語だけではなく、iso2022 ベースの多言語を同時に表示可能です。
多言語の入力のサポートとして、X Input Method が利用可能です。 また、日本語専用の入力手段として、kinput2 protocol がサポートされています。
佐野勝也 (株式会社東芝), 入江英夫 (ソニー株式会社), 加藤朗 (東京大学), 有座道春 (株式会社 SRA), 石曽根信 (株式会社 SRA), 籠谷裕人 (岡山大学), 武川進 (日本電信電話株式会社)README の署名およびバグなどの連絡先は 籠谷裕人さんです。(kagotani@in.it.okayama-u.ac.jp.)
以下の場所からも入手できます。
ソースを展開します。
% cd $(TOPDIR) % tar zxf $(SRCDIR)/kterm-6.2.0.tar.gz % cd kterm-6.2.0
4.4BSD になって、utmp ファイルなどが存在するディレクトリが変わりました。 ですが、kterm のソースはそれに対応していません。 そのため、その部分を書き換えます。
...というのは Ver 6.1.0 まででした。 Ver 6.2.0 では通常の X のコマンドのコンパイル手順のみで きちんとコンパイル & インストールできます。
必要があればREADME.kt を参照しながら、Imakefile や kterm.h を修正します。前頁での、setlocale の導入や国際化対応の X にしていない 場合には、KTERM_XIM を設定していると、起動時に setlocale に失敗して 警告がでます(また、XIMは利用できません) 特に問題はないのですが、うっとおしいという人はこれを #undef しておきましょう。
なお、XIM を使う場合は、起動時に Input Method に接続する必要 があります。このとき Input Method が存在しない場合は警告がでます。 kinput2 などをあらかじめ起動しておきましょう。
#define KTERM_XIM /* XIM protocol */を以下のようにします。
#undef KTERM_XIM /* XIM protocol */コンパイル作業
% xmkmf -a % make % su # make install # make install.man以上です。 日本語のマニュアルも付属しています。これについては jmanのところで 詳しく説明します。
% kterm -km euc 入出力を euc として起動 % kterm -km sjis 入出力を sjis として起動
デフォルトの入出力コードは jisです。 なお、euc/sjis のモードでもjis(iso2022)については普通に表示可能です。