Mule は GNU Emacs を多言語に対応させたものです。 日本語だけでなく、中国語、韓国語、タイ語など、さまざまな 言語の表示、入力が可能です。
まずはソースを入手します。以下の場所などにあります。
ftp://ftp.tut.ac.jp/GNU/mule/mule-2.3.tar.gz
ソースを展開します。
% cd $(TOPDIR) % tar zxvf $(SRCDIR)/mule-2.3.tar.gz % cd mule-2.3
一部修正します。
#define LIB_SYSTEM -lutilを次のように修正します。
#define LIB_SYSTEM -lcrypt-lutil は NetBSD 0.9 以降では不要です。 -lcrypt をつけないと、 リンク時にエラーが出ます。
Configure を実行して Makefile を生成させます。
% ./Configure i386--netbsd --terminal-face --with-x-toolkit
最初の i386--netbsd は、CPUがi386系列 - メーカ不明 - OSはNetBSD の意です。
--terminal-face は、端末版(mule -nw)を利用する時、太字などの 文字属性を利用するよう指示しています。
--with-x-toolkit は、X での マウスの操作や、メニューなどを使用可能に します。
--mcpath を追加して、 lisp/site-init.el で pathname-coding-system を設定すると、 英語以外のファイル名が利用できるようになります。
詳しくは、INSTALL を参考にしましょう。
--wnn --wnn-includes=/usr/local/include/wnn --wnn-libraries=/usr/local/libをつけます。 これらの設定は適宜インストールした場所に合わせて下さい。
なお、Egg の起動キーは、デフォルトで C-\ です 詳細は、info/Egg-jp を参照して下さい。
--canna --canna-includes=/usr/local/canna/include --canna-libraries=/usr/local/libをつけます。インストールした場所が異なる場合は、適宜 --canna-includes と --canna-libraries を設定します。
なお、canna/emacs を利用するには、以下のような設定を ~/.emacs に設定する必要があります。 canna/emacs の起動キーはデフォルトで C-o です。 詳細は、info/Canna-jp を参照して下さい。
(if (and (boundp 'CANNA) CANNA) (progn (load-library "canna") (canna) ))
Congfigureが完了したら make します。
% make % su # make install以上で完了です。
mule は標準では以下の場所にインストールされます。
/usr/local/bin muleおよび、付属コマンドが入ります /usr/local/lib/mule/ 各種設定ファイルなど lock/ ロックファイルの領域 site-lisp/ 各マシンで追加した elisp ファイルを入れていきます バージョン番号/lisp/ 標準のelispファイルが格納されます /アーキテクチャ名 そのアーキテクチャ用の mule が呼び出す コマンドが格納されています。 /etc ドキュメントが格納されてます。FAQや、いろいろな 機能やコマンドの解説があります。目を通しておくと いいでしょう。FAQ-Mule.jp に日本語でのFAQがあります。 /usr/local/info info ファイルが格納されます。
mule は多くのオンラインドキュメントが含まれています。
mule の操作法の簡単なチュートリアルがあります。
M-x help-with-tutorial-for-mule Languages: Japaneseで見られます。
M-x info で、info というマニュアルが読めます。 mule(emacs) のあらゆるの機能の解説が入っています。
多くのドキュメントが入っています。 less などで見て下さい。 FAQ-Mule.jp は必読です。