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Re: NetBSD Security Advisory 2003-005: RSA timing attack inOpenSSL code



NetBSD セキュリティー勧告 日本語版
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NetBSD Security Advisory 2003-005 (2003/03/26)
 * RSA timing attack in OpenSSL code
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 このメールは, netbsd-announce に流れた

  Subject: NetBSD Security Advisory 2003-005: RSA timing attack in OpenSSL code
  From: NetBSD Security Officer <security-officer@netbsd.org>
  Date: Wed, 26 Mar 2003 13:52:18 -0500
  Message-Id: <20030326185218.GY14884@vex>

 を、www.NetBSD.ORG 翻訳プロジェクトが日本語訳したものです
 (日本語訳は NetBSD-SA2003-005.txt,v 1.10 に基づいています)。

 原文は PGP 署名されていますが、この日本語訳は PGP 署名されていません。
 修正パッチ等の内容が改ざんされていないことを確認するために PGP 署名の
 チェックを行なうには。原文を参照してください。

------------------------------- ここから ------------------------------------

		 NetBSD Security Advisory 2003-005
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トピック:	OpenSSL コードに対する RSA タイミング攻撃
		(RSA timing attack in OpenSSL code)

バージョン:	NetBSD-current:	 2003 年 3 月 19 日より前のソース
		NetBSD-1.6:	 影響あり (NetBSD-1.6.1 は修正ずみ)
		NetBSD-1.5.3:	 影響あり
		NetBSD-1.5.2:	 影響あり
		NetBSD-1.5.1:	 影響あり
		NetBSD-1.5:	 影響あり
		NetBSD-1.4*:	 影響なし
		pkgsrc:		 openssl-0.9.6gnb2 より前のものは影響あり

影響範囲:	リモートから暗号鍵が不正使用される可能性がある。
		(Cryptographic keys can be compromised remotely.)

修正日:		NetBSD-current:		2003 年 3 月 19 日
		NetBSD-1.6 ブランチ:	2003 年 3 月 21 日 (1.6.1 は修正ずみ)
		NetBSD-1.5 ブランチ:	2003 年 3 月 21 日
		pkgsrc:			openssl-0.9.6gnb2 で修正


概要 - Abstract
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OpenSSL に有効なタイミング攻撃方法が発見されました。ローカルホストや
LAN 上のホストなど、サーバーまでのアクセス遅延が小さいホストから、
この方法で攻撃することで、リモートから秘密鍵を復元することができる
可能性があります。

研究者は、約 100 万の問い合わせ接続を利用して、1024 ビットの RSA 鍵が
抽出可能であることを示しています。これは、OpenSSL の RSA 計算部分を
利用している、すべてのプログラムに影響します。

注: 2 日間のうちに、2 個の独立した OpenSSL セキュリティー勧告が公開されています。
    この勧告で扱っている修正パッチは libcrypto に、2003-007 で扱った修正パッチは
    libssl に影響するものです。問題は 2 種類あり、それぞれの修正パッチは
    異なる問題に対するものであるということに注意してください。
	


技術的な詳細 - Technical Details
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http://crypto.stanford.edu/~dabo/abstracts/ssl-timing.html


回避方法と解決策 - Solutions and Workarounds
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次に示す手順は、ソースツリーを更新して再構築し、新しいバージョンの
libcrypto をインストールすることで、libcrypto バイナリーをアップグレード
する方法を説明したものです。

アップグレード後には、実行中の libcrypto ライブラリーを使うプログラムを
再起動するのを忘れないようにしてください。

もし、弱点を持った libcrypto と静的にリンクされたバイナリーがある場合は、
それらを再構築する必要があります。

* NetBSD-current:

	2003 年 3 月 19 日より前の NetBSD-current は、
	2003 年 3 月 19 日、もしくはそれ以降の NetBSD-current に
	アップグレードする必要があります。

	CVS ブランチ netbsd-current (別名 HEAD) において
	更新が必要なファイルは、次のとおりです。
		crypto/dist/openssl/crypto/rsa

	CVS を使ってファイルを更新し、libcrypto を
	再構築・再インストールするには、次のコマンドを実行してください。

		# cd src
		# cvs update -d -P crypto/dist/openssl/crypto/rsa
		# cd lib/libcrypto
		# make USETOOLS=no cleandir dependall
		# make USETOOLS=no install


* NetBSD 1.6:

	NetBSD 1.6 のバイナリー配布物には、このセキュリティー上の弱点が
	含まれています。

	2003 年 3 月 20 日より前の NetBSD-1-6 ブランチのソースを
	使っているシステムは、2003 年 3 月 21 日、もしくはそれ以降の
	NetBSD-1-6 ブランチのソースにアップグレードする必要があります。

	CVS ブランチ netbsd-1-6 において
	更新が必要なファイルは、次のとおりです。
		crypto/dist/openssl/crypto/rsa

	CVS を使ってファイルを更新し、libcrypto を
	再構築・再インストールするには、次のコマンドを実行してください。

		# cd src
		# cvs update -d -P -r netbsd-1-6 crypto/dist/openssl/crypto/rsa
		# cd lib/libcrypto
		# make USETOOLS=no cleandir dependall
		# make USETOOLS=no install


* NetBSD 1.5, 1.5.1, 1.5.2, 1.5.3:

	NetBSD 1.5.3 のバイナリー配布物には、このセキュリティー上の弱点が
	含まれています。

	2003 年 3 月 20 日より前の NetBSD-1.5.x ブランチのソースを
	使っているシステムは、2003 年 3 月 21 日、もしくはそれ以降の
	NetBSD-1.5 ブランチのソースにアップグレードする必要があります。

	CVS ブランチ netbsd-1-5 において
	更新が必要なファイルは、次のとおりです。
		crypto/dist/openssl/crypto/rsa

	CVS を使ってファイルを更新し、libcrypto を
	再構築・再インストールするには、次のコマンドを実行してください。

		# cd src
		# cvs update -d -P -r netbsd-1-5 \
			crypto/dist/openssl/ssl/s3_pkt.c 
		# cd lib/libcrypto
		# make cleandir dependall
		# make install


* NetBSD 1.4, 1.4.1, 1.4.2, 1.4.3:

	NetBSD-1.4.* のベースシステムには、OpenSSL が含まれていません。
	pkgsrc からインストールしている場合は、pkgsrc 用の手順に
	従ってください。


* pkgsrc:

	セキュリティー上の弱点は、バージョン 0.9.6gnb2 より前の
	openssl (pkgsrc/security/openssl) に含まれています。
	openssl-0.9.6gnb2 か、もしくはそれ以降のものにアップグレード
	してください。この勧告の執筆時点では、0.9.6gnb2 が pkgsrc に
	含まれています。

	openssl に依存するパッケージは、'pkg_info openssl' を実行することで
	調べることができます。pkgsrc パッケージを更新する方法にもよりますが、
	それで表示されるパッケージのいくつかは、パッケージシステムによって
	再構築されるかも知れません。試験的に用意されている 'make replace'
	ターゲットを使って更新する場合は、libcrypto.a と静的リンクされた
	バイナリーを構築するすべてのパッケージを手動で更新する必要があります。

	pkgsrc に静的にリンクされたバイナリーがある場合は、再構築しなければ
	なりません。静的リンクされたバイナリーは、次のコマンドを使って
	調べることができます (注: もし LOCALBASE をデフォルトの /usr/pkg から
	変更している場合は、pkgsrc バイナリーをインストールしたディレクトリーを
	指定に含めるのを忘れないでください)。

		file /usr/pkg/{bin,sbin,libexec}/* | grep static


謝辞 - Thanks To
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Bugtraq および OpenSSL チーム。


改訂履歴 - Revision History
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	2003-03-26	初版公開
	2003-03-26	pkgsrc 最新版のバージョン番号を修正


詳細と参考資料 - More Information
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PGP 署名されたこの勧告の最新版は、次の場所から入手できます。
  ftp://ftp.netbsd.org/pub/NetBSD/security/advisories/NetBSD-SA2003-005.txt.asc

NetBSD および、NetBSD のセキュリティーに関する情報は、次の場所から入手できます。
http://www.NetBSD.ORG/
http://www.NetBSD.ORG/Security/

Copyright 2003, The NetBSD Foundation, Inc.  All Rights Reserved.

$NetBSD: NetBSD-SA2003-005.txt,v 1.10 2003/03/26 22:22:13 david Exp $