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Re: NetBSD Security Advisory 2003-007: (Another) Encryptionweakness in OpenSSL code
- Subject: Re: NetBSD Security Advisory 2003-007: (Another) Encryptionweakness in OpenSSL code
- From: Yuji Yamano <yyamano@kt.rim.or.jp>
- To: announce-ja@jp.netbsd.org, netbsd@re.soum.co.jp
- Date: Sat, 29 Mar 2003 12:50:11 +0900 (JST)
- Message-Id: <20030329.125011.63219541.yyamano@kt.rim.or.jp>
- In-Reply-To: <20030326185500.GD14884@vex>
- References: <20030326185500.GD14884@vex>
- Delivered-To: mailing list announce-ja@jp.netbsd.org
- Delivered-To: moderator for announce-ja@jp.netbsd.org
- Mailing-List: contact announce-ja-help@jp.netbsd.org; run by ezmlm-idx
NetBSD セキュリティー勧告 日本語版
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NetBSD Security Advisory 2003-007 (2003/03/26)
* (Another) Encryption weakness in OpenSSL code
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このメールは, netbsd-announce に流れた
Subject: NetBSD Security Advisory 2003-007: (Another) Encryption weakness in OpenSSL code
From: NetBSD Security Officer <security-officer@netbsd.org>
Date: Wed, 26 Mar 2003 13:54:08 -0500
Message-Id: <20030326185408.GZ14884@vex>
を、www.NetBSD.ORG 翻訳プロジェクトが日本語訳したものです
(日本語訳は NetBSD-SA2003-007.txt,v 1.5 に基づいています)。
原文は PGP 署名されていますが、この日本語訳は PGP 署名されていません。
修正パッチ等の内容が改ざんされていないことを確認するために PGP 署名の
チェックを行なうには。原文を参照してください。
------------------------------- ここから ------------------------------------
NetBSD Security Advisory 2003-007
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トピック: OpenSSL のコードの暗号における (もうひとつの) 弱点
(Another) Encryption weakness in OpenSSL code
バージョン: NetBSD-current: 2003 年 3 月 21 日より前のソース
NetBSD-1.6.1: 影響なし
NetBSD-1.6: 影響あり
NetBSD-1.5.3: 影響あり
NetBSD-1.5.2: 影響あり
NetBSD-1.5.1: 影響あり
NetBSD-1.5: 影響あり
NetBSD-1.4*: 影響なし
pkgsrc: openssl-0.9.6gnb2 より前のものは影響あり
影響範囲: 攻撃者がサーバーの秘密鍵を不正に利用して暗号処理を
行なうことができる。
(Attacker can perform crypto operations using server's private
keys.)
修正日: NetBSD-current: 2003 年 3 月 21 日
NetBSD-1.6 ブランチ: 2003 年 3 月 21 日
NetBSD-1.5 ブランチ: 2003 年 3 月 21 日
pkgsrc: openssl-0.9.6gnb2 で修正
概要 - Abstract
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以下は bugtraq メーリングリストに投稿されたメールからの引用です。
チェコの暗号学者 Vlastimil Klima 氏、Ondrej Pokorny 氏、
Tomas Rosa 氏は、SSL 3.0 および TLS 1.0 で使われている
PKCS #1 v1.5 パディング方式の RSA 暗号に有効な、
「Bleichenbacher 攻撃」を拡張した攻撃方法を考案しました。
この攻撃方法では、まずサーバーに対して数百万の SSL/TLS 接続を
同時に行なう必要があります。そしてその時に、特殊な細工を
施した RSA 暗号文に対するサーバーの動作を観察します。
その結果より、サーバーの RSA 鍵を使った暗号文に対して、
ひとつの RSA 秘密鍵操作を行なうことが可能になるような、
重要な情報を得ることが可能です。ただし、この攻撃でサーバーの
RSA 鍵が脅威にさらされることはありません。
NetBSD には SSL/TLS を利用するデフォルトで有効になっているサービスは
ありませんが、これらのライブラリを使って構築されたサービスを有効にすると、
システムが攻撃の脅威にさらされる可能性があります。
注: 2 日間のうちに、2 個の独立した OpenSSL セキュリティー勧告が
公開されています。この勧告で扱っている修正パッチは libssl に、
2003-005 で扱った修正パッチは libcrypto に影響するものです。
問題は 2 種類あり、それぞれの修正パッチは
異なる問題に対するものであるということに注意してください。
技術的な詳細 - Technical Details
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http://marc.theaimsgroup.com/?l=bugtraq&m=104811162730834&w=2
回避方法と解決策 - Solutions and Workarounds
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次に示す手順は、ソースツリーを更新して再構築し、新しいバージョンの
libssl をインストールすることで、libssl バイナリーをアップグレード
する方法を説明したものです。
アップグレード後には、実行中の libssl ライブラリーを使うプログラムを
再起動するのを忘れないようにしてください。
もし、弱点を持った libssl と静的にリンクされたバイナリーがある場合は、
それらを再構築する必要があります。
* NetBSD-current:
2003 年 2 月 21 日より前の NetBSD-current は、
2003 年 2 月 21 日、もしくはそれ以降の NetBSD-current に
アップグレードする必要があります。
CVS ブランチ netbsd-current (別名 HEAD) において
更新が必要なファイルは、次のとおりです。
crypto/dist/openssl/ssl/s3_srvr.c
CVS を使ってファイルを更新し、libssl を
再構築・再インストールするには、次のコマンドを実行してください。
# cd src
# cvs update -d -P crypto/dist/openssl/ssl/s3_srvr.c
# cd lib/libssl
# make USETOOLS=no cleandir dependall
# make USETOOLS=no install
* NetBSD 1.6:
NetBSD 1.6 のバイナリー配布物には、このセキュリティー上の弱点が
含まれています。
ソースを使った部分アップグレードを行なう場合は、
2003 年 3 月 21 日、もしくはそれ以降の NetBSD 1.6 ブランチの
ソースを使う必要があります。
CVS ブランチ netbsd-1-6 において
更新が必要なファイルは、次のとおりです。
crypto/dist/openssl/ssl/s3_srvr.c
CVS を使ってファイルを更新し、libssl を
再構築・再インストールするには、次のコマンドを実行してください。
# cd src
# cvs update -d -P -r netbsd-1-6 \
crypto/dist/openssl/ssl/s3_srvr.c
# cd lib/libssl
# make USETOOLS=no cleandir dependall
# make USETOOLS=no install
* NetBSD 1.5, 1.5.1, 1.5.2, 1.5.3:
NetBSD 1.5.3 のバイナリー配布物には、このセキュリティー上の弱点が
含まれています。
2003 年 3 月 20 日より前の NetBSD-1.5.x ブランチのソースを
使っているシステムは、2003 年 3 月 21 日、もしくはそれ以降の
NetBSD-1.5 ブランチのソースにアップグレードする必要があります。
CVS ブランチ netbsd-1-5 において
更新が必要なファイルは、次のとおりです。
crypto/dist/openssl/ssl/s3_srvr.c
CVS を使ってファイルを更新し、libssl を
再構築・再インストールするには、次のコマンドを実行してください。
# cd src
# cvs update -d -P -r netbsd-1-5 \
crypto/dist/openssl/ssl/s3_srvr.c
# cd lib/libssl
# make cleandir dependall
# make install
* NetBSD 1.4, 1.4.1, 1.4.2, 1.4.3:
NetBSD-1.4.* のベースシステムには、OpenSSL が含まれていません。
pkgsrc からインストールしている場合は、pkgsrc 用の手順に
従ってください。
* pkgsrc:
セキュリティー上の弱点は、バージョン 0.9.6gnb2 より前の
openssl (pkgsrc/security/openssl) に含まれています。
openssl-0.9.6gnb2 か、もしくはそれ以降のものにアップグレード
してください。
openssl に依存するパッケージは、'pkg_info openssl' を実行することで
調べることができます。pkgsrc パッケージを更新する方法にもよりますが、
それで表示されるパッケージのいくつかは、パッケージシステムによって
再構築されるかも知れません。試験的に用意されている 'make replace'
ターゲットを使って更新する場合は、libssl.a と静的リンクされた
バイナリーを構築するすべてのパッケージを手動で更新する必要があります。
pkgsrc に静的にリンクされたバイナリーがある場合は、再構築しなければ
なりません。静的リンクされたバイナリーは、次のコマンドを使って
調べることができます (注: もし LOCALBASE をデフォルトの /usr/pkg から
変更している場合は、pkgsrc バイナリーをインストールしたディレクトリーを
指定に含めるのを忘れないでください)。
file /usr/pkg/{bin,sbin,libexec}/* | grep static
謝辞 - Thanks To
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Bugtraq および OpenSSL チーム。
改訂履歴 - Revision History
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2003-03-26 初版公開
詳細と参考資料 - More Information
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PGP 署名されたこの勧告の最新版は、次の場所から入手できます。
ftp://ftp.netbsd.org/pub/NetBSD/security/advisories/NetBSD-SA2003-007.txt.asc
NetBSD および、NetBSD のセキュリティーに関する情報は、次の場所から入手できます。
http://www.NetBSD.ORG/
http://www.NetBSD.ORG/Security/
Copyright 2003, The NetBSD Foundation, Inc. All Rights Reserved.
$NetBSD: NetBSD-SA2003-007.txt,v 1.5 2003/03/26 05:51:26 david Exp $